風前の灯火

個人的な沢登りの記録

谷急沢右俣 2020/11/3

ソロ 晴れ

遡行グレード 1級上

8:50旧国民宿舎P〜9:00入渓〜9:408m滝〜9:55大滝15m〜10:15最後の滝10m〜10:35三方境〜11:30旧国民宿舎P

 

ポツンと1日だけある休日、上州のあたりが晴れそうなので1人で簡単な沢をやりにまた妙義に来た。

 

国民宿舎裏妙義の駐車場には某M社様のツアーに参加する方々が集まっていた。その人たちを尻目に1人いそいそと出発。

登山客「ツアー参加者の方ですか?(笑顔)」

僕「いえ、沢登りです。」

登山客「あっ…そうですか(興味を失った顔)」

 

中木沢沿いの林道を歩いて10分くらいで谷急沢の出合に到着。右岸の斜面を下り、徒渉して入渓。

 

ほどなくして最初の滝。

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左を登った。


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青空になってきて、紅葉が映える。

 

だんだん両岸が迫ってきてゴルジュ地形っぽくなる。ゴルジュといっても威圧感のあるゴルジュではない。難所もないので緊張もしない。


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8m滝。水流沿い右が階段になっていて容易に登れる。少し暑かったので水飛沫を浴びてクールダウンできた。

 

8mを越えると一旦ゴルジュ地形は終わる。
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10/24にも妙義に来たが、その時と紅葉の様子があまり変わってない気がした。妙義の紅葉は11月中旬くらいが見頃なのか?


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見上げると鮮やかな赤。

やはり赤があると紅葉感がぐっと増す。


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本沢最大の15m滝。取り付きは左からで、中段で右に移る。ホールドスタンス豊富で容易。


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振り返るといい景色。ここで少し休憩した。


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またミニゴルジュになる。

小滝がたくさん現れるがどの滝も簡単に登れる。


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最後の壁のような10m滝は左から。全体を通してラバーのフリクションが効く沢だが、この滝だけヌメリが強く、少し気を使った。

 

10m滝を登ったらすぐに二俣になる。どっちを詰めても大差ないが、右へ行くと国民宿舎へ戻る登山道に直で出られる。


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登山道に出た。

左俣を下降するつもりで意気込んで来たが、暖かな秋の昼間の、のほほんとした雰囲気になんだか間が抜けてしまい、普通に下山することにした。

 

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国民宿舎へ戻る。


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詰めて来た枝沢。10m滝上から登山道まで15分くらいだった。水はない。


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紅葉はよい。実によい。一番好きな季節かもしれない。

夏の終わりまで奮闘的な沢を頑張った後、紅葉の穏やかな沢を歩きながら今年の夏の沢は楽しかったな〜とか大変だったな〜とか回想に耽りながら歩くのが好きだ。


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眠くなりそうな陽気の中ぼんやり歩いているとあっという間に下山完了。

 

穏やかな秋晴れで紅葉も美しく、沢は難しいところもないし他に誰もいないのでとても静かな秋の山を満喫できた。

 

時々ソロで沢に行くと安全行動の練習になる。

滑らないように足を置くこと、掴むホールドの強固性を確認することなど、沢登り以前の基本中の基本だがパーティで行くと仲間がいることで気が大きくなりつい雑になりがちである。ソロではそういうことを確実にこなすことに集中するので、基本を省みるいい機会だと思う。