風前の灯火

個人的な沢登りの記録

谷川鷹ノ巣沢C沢 2023/11/3

時が経つのが早い。鷹ノ巣Cに行ったのがもう2年前だなんて。

もはや書かなくてもいいかと思っていたが、思い出深い沢だったので記憶があるうちに書いておこう。

 

4人パーティ

素行グレード 3級

快晴

5:00谷川温泉〜6:15ヒツゴー沢出合〜7:35鷹ノ巣沢出合〜7:45C沢出合〜16:30俎嵓稜線〜19:00-20:00肩の小屋〜23:00土合駅〜26:30谷川温泉(車回収)

 

※稜線到着から下山までのタイムは同行者の疲弊のため計画より大幅に遅れています。

 

那須の白水沢で沢デビューを果たした知り合いのTさんがまた沢に行ってみたいとのことだったので、紅葉スラブ登りで予定していた鷹ノ巣Cに誘って一緒に行くことになった。

結果的にこれは過ちだった。

彼女が悪いわけでは決してないのだが、彼女がスラブ登りがかなりの苦手であることを、我々はもちろん、彼女自身もその日その時までどうやら知らなかった。クライミングの経験があるし、白水沢でも普通に歩けていたので大丈夫と思っていたが、沢靴で無確保で特にスラブや草付きを登ることは非常な恐怖だったようで、結果としては怪我なく下山したが紙一重の危険に晒してしまったことは申し訳なく思う。特に詰めの草付きは本当に危険だった。

 

暗いうちに出発。

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紅葉が見頃だった。
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見事なモルゲンロート。
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素晴らしい天気である。鷹ノ巣沢に入った。
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B沢とC沢の出合。右のB沢はかなり貧弱な出合だが、こちらもなかなかの内容らしい。
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そしていきなり始まるC沢のスラブ。これはすごい。初っ端から出し惜しみしない無限ハイライト系の沢だ。
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本当に素晴らしい。こんな沢はなかなかないぞ。開放感は西ゼン以上。
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序盤のスラブは余裕で二足歩行できるレベルなのだが、Tさんは恐ろしいらしく四足歩行でゆっくりと登る。絶品の沢に舌鼓を打つ他3人は口を合わせて「こんな良い沢なかなかないよ!」と必死に訴えて、ぜひとも一緒に感動して欲しいところだったのだが、それどころではなかったようだ。


しばらく登ると側壁が少し立ってきて滝が現れる。
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巨大CSの滝。左の草付きスラブから登る。
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この滝場の草付き登りも大変おっかなかったようだ。慣れていればどうってことない草付きだが、彼女はもう完全に景色どころではない。

時間は押しているが急かすことはできない。前後からフルサポートの陣形で必死に登ってもらった。

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俎嵓の奥壁が近づいてきた。

この沢はここまでの楽しいスラブ登りだけ見ると2級程度の比較的容易な沢であるが、俎嵓直下の詰めが実にスリリングで、全体のグレードを3級に引き上げる要因となっている。
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詰めで写真を撮る余裕が無かった。適当に登れそうなラインを見ながら詰めていったが、どこかで間違えたのかどこもああいうものなのか、本当にもう死ぬかと思う詰めだった。かなり斜度のきつい、岩の上に乗った泥に枯れたニラの草付き。滑落すれば死は免れない。

Tさんはもはや確保がないと文字通り一歩たりとも動けないといった様子で、一応ロープを繋ぎはした。しかしきちんと確保できる支点などほとんど無いに等しく、落ちれば2人共あの世行きだから落ちないでねというかんじなのだがそうも言えまい。全く生きた心地のしない時間だった。

俺はTさんの確保(?)に専念して、ルーファイはKくんと妻に任せていた。さっきまで心底ビビった様子で先頭を登っていた妻が突如として覚醒し、急に恐怖を全く感じなくなったかのようにルートを見出しガンガン登って稜線への道を拓いた。ギリギリ日没前に沢を抜けられた。

稜線の向こうに沈む夕日とアーベントロートに感動した。今日は感動しっぱなしだな。普通は日没前に下山まで終えるように行動するため、山頂で泊まったりしない限りこんなふうに夕日を見ることはないが、ときにこういう苦労の果に山の上から見る夕日は格別に心に残る。f:id:ponzu613:20251022015752j:image
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夕日を眺め、ドローンの空撮もひとしきり終え、稜線上のヤブを歩く。踏み跡があって意外と歩きやすい。オジカ沢の頭に着く前に日は沈んだ。肩の小屋に向かっていると、小屋の前に人が立ってじっとこっちを向いているのが薄暗い中にぼんやり見える。近づいていくと段々その人影がはっきり見えてきた。山小屋の人が腕組みをして仁王立ちで我々を待っているようだ。怒られるな~と思った。ところが近くまで来ると飛んできたのは怒号ではなく、意外にも労いの言葉だった。

「おつかれ!どこから来たの?」

「鷹ノ巣C沢です」

「鷹ノ巣か~!こんな時間にあんな場所からヘッデンの明かりが見えるから何かなと思って心配してたんだよ。ちょっと休んでいきなよ」

良い意味での拍子抜けだ。

言われるがまま小屋に入り席に座るとなんと豚汁を出してくれた。泣きそうになりながらアツアツの豚汁を頂いていると、いかにもな雰囲気の老人が登場した。長年肩の小屋を管理している、この業界ではレジェンド的なお人のようだ。

その人は、最近は沢登りをする人が減ったし、まして鷹ノ巣沢から俎嵓に登ってくる人なんか滅多にいないから嬉しい、的なことを言っていて、他のレジェンドとの関係の話や、谷川岳に出る幽霊の話など饒舌に語ってくれた。君たちがテキトーな計画で無謀な登山をしただけの不心得者なら叱り飛ばすところだが、頑張ってる若者は応援するとも言ってくれた。いやなんか…なんかすみません。今日を振り返り、無謀ではなかったかと言われると何とも言えない。

身も心も温まる歓待に礼を言い、そろそろ下山の時間である。Tさんは疲労困憊のうえに膝を痛めたようで、谷川温泉までの距離を歩くのはしんどそうだった。そこで小屋の人にこの時間でもタクシーを呼んだら来るかと尋ねると、「多分来る」とのことなので天神尾根で下山し、そこからタクシーで谷川温泉まで戻る算段を立てた。

下山して、いざタクシー会社に電話すると、出ない。3社にかけたがどこも出ない。4つ目の会社は出てくれたが、そこまでは行けないと断られた。はっきりとは言わないが、こんな時間に冗談じゃねえというニュアンスを含む言い方だった。まあ仕方ない。時刻はすでに23時を回っているのだ。ここは東京ではない。

さて、一体どうしたことだろうか。途方に暮れて、とりあえず土合駅で休むことにした。なんならもうステビバでもいいかと思ったが、11月なので駅舎の中でもかなり寒く、シュラフも防寒具もろくに持っていないのでここで寝るのは無理だった。

こうなると残された選択は「車のある谷川温泉まで歩く」しかない。

土合から谷川温泉まで約10km。とんだ延長戦である。もう動けないTさんを土合駅に残し、3人で歩き出す。はじめはちょっと楽しかったが、すぐに強烈な眠気との長い戦いが幕を開ける。

残り2kmくらいの地点で妻がギブアップし、バス停に残置してKくんと2人で黙々と歩く。寝ながら歩いて、深夜3時近くにようやく車に戻れた。

バス停に置いてきた妻と、それから土合駅のTさんを回収し、道の駅水紀行館に戻ってゆっくり休んだ。

こんな具合で、下山後の延長戦も含めて、色々と思い出に残る沢だった。

海川西俣右沢 2023/9/16-17

遡行グレード 2級

晴れ

1日目 9/16

8:30海谷山峡パーク〜9:40海谷高地取水口(732高地)〜11:50二俣〜15:30右沢出合

 

毎年恒例の集中山行。今年は雨飾山だった。

かつて深田久弥は雨飾山を登ったとき、長野側の荒菅沢から布団菱岩峰群を突っ切り登頂したが、彼に言わせればこの山の「オモテ」はやはり越後側なのだろうということである。その表側から沢登りで山頂を目指そうとすると、自然なルートとしてこの海川西俣右沢が浮かび上がってくる。

海川本谷は上部で東俣・西俣に分れ、さらにその先でそれぞれ右沢・左沢に分れる。
そのうち西俣右沢だけは、公に発表されている記録が非常に少ない。
登山大系によると古くは猟師に遡られていたが記録の発表がないとのことで、大系にも遡行図は載っておらず、非常にざっくりとした文章のみが書かれている。
ネットを探しても、西俣の10m滝の後で敗退した記録と、右沢の枝沢から下降して左沢を遡行した記録が1件あるのみで、右沢を最後まで通しで遡下降した記録は見当たらなかった。
地元山岳会や沢登り志向の山岳会の古い記録集には載っているようだが、ネット上では閲覧できなかった。
※後日、右沢を遡行したことがあるという人がツイッターで連絡をくれた。記録も見せてくれたのだが、その記録上では沢名を明かしていなかったので検索でも出てこなかったというわけである。おそらくこのような記録が他にもあり、大して難しい沢でもないので遡行自体はたくさんされているはずである。

 

そんなわけで、海川西俣右沢。

記録はヤマレコにも載せたのでここでは要点だけ書いておこう。

はっきり言って西俣の15m滝以外に特筆すべきことはない。二俣まではひたすら河原歩き。この河原はとくに何も無いが、両岸に聳える岩壁が景観を引き締めなかなか良い景色。西俣分岐以降は大したことない滝がチラホラ出てくるくらいで、水も少し泥混じりで渓相がすごく良いわけでもない。

15m滝だけは直登も高巻きも少し大変だが登攀技術の高い人はそうでもないのかもしれない。自分はまずは右壁が簡単に登れそうに見えたので取り付いたのだが、上半分がツルツルすぎて(エイドで行けたかもしれないが)断念。左岸巻きに切り替えたがこちらもまあまあ悪く、スラブに泥が乗ったような超ズルズルの泥急斜面を草木を掴んで四つん這いで這い回る系の巻き。木が生えていたのが幸いだった。

この高巻きに2時間くらいかかり、あとは特に大変なことはなく小滝をいくつかこなして詰めて終わり。大系では詰めがネマガリタケの密集地帯で地獄みたいなことが書かれていたがネマガリタケなんて生えていなかった。薄めの草の藪を颯爽と抜けて笹平に出て終了。

 

15m滝さえどうにかすれば基本的に簡単なので、雨飾山への登路としてはありかなというかんじ。

奥の二俣(右沢左沢分岐)で無限に焚き火できるので幕場に困ることはないだろう。

 

 

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入渓

 

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広い河原

 

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気持ちがいい

 

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西俣一発目の6m

 

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10m 水線右から

 

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核心15m 登るなら右壁

 

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2日目、右沢に入ったところ

 

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終盤の滝場

 

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笹平から雨飾山を捉える

万太郎谷オタキノ沢 2023/8/5

4人パーティ

遡行グレード 3級

晴れ

6:35吾策新道駐車場~6:55入渓~8:00関越トンネル換気口~10:30一ノ滝~11:50オタキノ沢出合~12:10トイ状20m滝~14:40コロッセオ50m滝~17:00茂倉新道~18:55茂倉新道登山口~19:30駐車場

 

※かなり遊びながら遡行していたので上記タイムは参考にしないでください。真面目に歩けば全体で8~9時間くらいだと思います。

 

3回目の万太郎だが、吾策新道の駐車場にはいつもスムーズに辿り着けない。今回も少し道を間違えたりして深夜2時頃到着。外は丁度良い涼しさで虫も意外といなかったので、シュラフカバー1枚でゴロ寝とキメ込んだ。

 

朝6時半。快晴である。意気揚々と出発。お馴染みのビーバー堰堤から入渓。昨年大雨で万太郎が埋まったと聞いていたが、どうだろう。確かに少し浅くなったような、水が減ったような気がするような、しないような。

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だがしかし相変わらず美しい渓である。最初こそ少しグシャグシャしているが、少し進むと白い岩盤が目立つようになり、気分も盛り上がってくる。何と言ってもこの青空よ。年に1回あるかないかの良い天気だ。

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しばらくは歩くのみだが、やがて最初の大きな滝が現れる。5年前に本谷を遡行したときはもっと釜が深く、足が付かなくてツルツルの岩に這い上がるのに苦労した滝だが、今は見事に埋まり果て、歩いて楽々である。なんとも残念な様相。左の岩を登りサクッと通過。

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オキドウキョウのゴルジュは最後の滝まで突破を楽しむ。3回目だがここはいつもすごく楽しい。

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関越トンネルの換気口を過ぎると、大釜を持つ2条のトイ状滝に出会う。非常に深くて印象的な緑色の釜である。この日は水も温くて水遊びに精が出る沢日和だったので、この釜で飛び込んだり潜水したりして1時間くらい遊んでいた。宙返りで飛び込んでいたら胃の内容物がシェイクされ、しばらく吐き気を催していた。やったことないけどバリウム飲んでジャイロ回転させられるアレの気分はきっとこんな感じなのだろう。

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さらに進むと谷は一層明るくなり、この谷のハイライトともいえそうな岩盤と清流の織り成す美しい景観が続く区間に入る。行く先には青空と入道雲。思わず「夏だなあ!」と叫んでしまう。

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遊びに遊びダラダラと歩き、ようやく一ノ滝に到着。こんなにデカかったかなと少しビビる。5年前は右壁(Ⅳ+)を登った。左壁には3つほど残置支点があるそうなので、今回は左壁を登る。ちなみに右壁には残置はなかったと思う。

自分がリードで取り付くが、中段くらいの位置で一ヶ所手も足も悪いところがあり(ここがⅣ)、フリクションだけを信じて登る。あとはⅢ+程度で問題なし。フェルトの仲間は上部のツルツルで少し苦労していたが。

なお、後続が支点回収の際に間違えて残置ハーケンも回収しようとしてハンマーで叩いたところ、ボロリと折れてしまった。既に朽ちて支点としての役目は終えていたんだなと思うが、今後左壁を登攀する方はご留意ください。

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一ノ滝を登り終えるとすぐオタキノ沢に出合う。そして間もなく核心の20mトイ状滝にぶつかる。下から見上げるとなんかフリーで行けそうじゃねと思えたのでフリーで取り付くが、3分の1くらい登ったところで行き詰まり、そこからロープを出す。ホールドもスタンスもいい感じのものがなく、おまけにヌメるのでたわしで擦りながら攀じ登った。この滝もⅣ級。

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20mを登るとすぐさま10m。その上はCS3段15m、さらに13mナメ滝と続く。ここは10m滝から左岸の草付きをトラバースして全部巻いた。

巻き終えて水線に戻ると、カール状の谷底が地平の果てまで続いていて、それはそれは良い眺めとなる。スラブを快適に登っていくと、コロッセオ状の50m滝に辿り着いた。

それにしても見所が尽きない沢である。見所が尽きないというか、ずっと見所と言っても過言ではなく、逆に見飽きそうなくらい常にハイライト状態が続く見事な沢だ。

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CS3段15mとその上の様子


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巻き終えたところ


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50mコロッセオ

 

さて、コロッセオを好きなように登ると、いよいよ沢も終盤に差し掛かる。沢は行き止まりのように見える大岩壁の左の隙間に入り、やがて水が枯れ、藪の間に細々と続くようになる。最終的にはちょっと藪漕ぎをして茂倉新道に転がり出た。

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コロッセオを好き勝手に登る


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奥壁を左に入る


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藪を漕いで


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茂倉新道に出た

 

茂倉新道、降り始めしばらくは眺望と風が気持ちよく快適だが、樹林帯に入ると根っこ段差系の降りづらい道になる。私はこれ系の下山が大嫌いで、暑くてしんどくて異常に汗をかきながら19時頃登山口に着いた。夕焼けがきれいだった。

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〜感想〜

本谷、井戸小屋沢に続いて3回目の万太郎だが、やはりこの谷は本支流とも秀逸な渓が多く、充実が約束されている。渇水気味だったのでもう少し水が多ければ言うことは何もない。

埋まったと聞いて少し心配していたが、思っていたほど埋まっておらず、美渓は健在だった。

技術的にもそれほど困難ではなく、核心となる一ノ滝とトイ状20mを頑張って登ればその他は快適。最悪一ノ滝は巻けるが20mを巻くのはなかなか面倒くさそうだった。後者はカム(#0.3〜1.0くらいまで)が使えます。

本当に良い沢でした。

大武川本谷〜水晶沢〜桑木尾根下降 2023/7/15-16

3人パーティ

遡行グレード 3級

 

1日目 雨のち曇

7:40ゲート前駐車スペース〜8:55スリット堰堤下〜9:25堰堤上〜12:45前栗沢出合〜13:30中栗沢出合〜14:55幕営地(1700m)

 

連休の天気。梅雨はまだ明けていないが悪くなさそう、いやむしろ良さそう。中でも天気が安定してそうな南アルプスは大武川へ向かうことにした。

大武川は甲斐駒ヶ岳に源を発し、黒戸尾根の南側を流れ釜無川に注ぐ一大支流である。尾白川流域が白州と呼ばれるのに対し、大武川流域は武州と呼ばれているとかいないとか。黄蓮谷ほどダイレクトではないが、こちらも甲斐駒山頂付近に突き上げる好ルートである。

黄蓮谷は以前登ったので、沢から甲斐駒は2度目となる。

 

前夜八王子で仲間を拾い、そのまま北杜へ。八王子からだと1時間半で着くんだね。意外と近くて好きです南アルプス

大武川沿いのダート林道をゲートまで突っ込み、ゲート前の広場で就寝。

 

時間になって起きると雨がパラついている。

まあ昼には止みそうな予報だったしいいか。

準備して出発。久々に長丁場なので気合いを入れて歩き出す。

林道を1時間くらい歩くと分岐にさしかかる。左は崩壊して通過できないらしいので川へ降りる右の道へ進む。ここで入渓。

下流なので水量が多い。徒渉を繰り返しながら進む。雨もなんか本降りでなかなか大変。

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入渓したところ

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徒渉を繰り返す

 

すこし進むと怒涛の水量をぶち流す一つの滝にぶつかる。これはいかにも登れないので右岸から巻く。巻きは容易。
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怒涛の滝

 

ようやくスリット堰堤に到着。しかし何か様子がおかしい。記録ではスリットの間を水が流れていて、平水なら下を潜れるとのことだったが、これは上から水が落ちていてどう見ても潜れるかんじではない。おまけに堰堤の一部、いや半分くらいが破損している。どうやら過去の増水で詰まり、破壊されたようだ。
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詰まって壊れたスリット堰堤

 

仕方ないので右岸から巻く。トラロープがあるので従って登るが、登りすぎた。20分くらいロス。少し引き返し残置ロープとハシゴで復帰。
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復帰中

 

堰堤の上に出た。驚くことに、堰堤と同じ高さまで沢床が上昇しており、壊滅的な土石流があったことを物語る。
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しばらく河原を歩くと滝が出てくる。水量が多く水線突破はできないので両脇を攻めていく。

気付くと雨も止んでいた。
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広がる白い花崗岩の岩盤に碧い水が迸り、非常に美しい。晴れていれば本領発揮なのだろう。
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大岩に隠れた4m滝。個人的に楽しかったところ。写真中央の岩の隙間のバンドを匍匐前進で這い上がり巻く。
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這い上がり中

 

そして連瀑帯。右岸からまとめて巻く。
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復帰したところ。広々としてすごく良い。

 

ゴルジュっぽくなり、横手の滝10mがチラ見えしている。これも右岸巻き。
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前栗沢出合くらいまでは岩盤が発達した区間が続き、沢床が広くていわばこの沢の白眉ですね。日が差せば非常に美しいであろう景観が続く。生憎の曇りが悔しい。

 

そのうち摩利支天が見え始める。尖っている。f:id:ponzu613:20230721101657j:image

 

前栗沢を過ぎたあたりだったかな。

この辺からやや荒れた渓相になってくる。
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前栗沢以降は高巻きも減り、登れるかんじになってくる。

 

摩利支天前沢のすぐ手前で幕とした。

虫が1匹もいなくて寒くもなく超快適だった。
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2日目 晴ときどき曇

7:30出発〜7:35摩利支天前沢〜8:40本流復帰〜13:30登山道〜14:30黒戸尾根分岐〜15:00まで休憩〜16:30七丈小屋〜17:30黒戸山〜18:00まで休憩〜23:00桑木尾根探勝路〜24:00駐車スペース

 

2日目は晴れて朝から暑い。歩いて5分で六町の滝の入口に立つ。これはセオリーに従って摩利支天前沢の枝沢からコルを越えて巻くルートへ進む。
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1時間程度で巻き終了。降り立ったところがキレイでいい場所だったので少しぼんやり。

 

その後は特に何もなく、歩き続けると仙水峠へのエスケープ地点となるがこれはスルーして水晶沢へ入る。どこからが水晶沢なのか正確に分からないが、なんか突然滝がたくさん出てきて渓相が一変するのでそこから水晶沢ということにした。
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水晶沢へ入った

水晶沢は登れる滝が続き楽しい。

途中、滝を登って顔を上げたら男の人がいてビビった。遭難しに来た人かと心配したが、聞けば環境省からの依頼で、絶滅危機の南北アルプス固有種の蝶を保全するための調査に来ているとのこと。当人は趣味でやってると言っていた。仙水峠から山を登って藪漕ぎして降りてきたらしい。いやなかなかの変人…。沢を登ってくる方が頭おかしいとか言われたが、御仁も明らかに変人でいらっしゃる。

 

さて、変人(褒めてる)と会話後すぐにラスボス20m大滝が出現である。

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右岸巻きとの事前情報を得ていたが、見回すと左岸のほうが楽に巻けそうに見えたのでやってみる。初めに踏み跡もあり、途中まではズイズイ登れるが、岩壁にぶち当たって行き詰まる。左右を迂回することも出来ず諦めて戻る。ここで無駄に粘ったせいで1時間くらいロスした。

右岸は普通に巻けた。ガレ沢を登って、右手の尾根に藪が薄く踏み跡も着いている弱点があり、脳死で辿っても沢に復帰できるよく出来た巻道となっている。分かりにくいけど、これを見つけられれば楽勝です。

 

その後はしばらく水流があるが急に枯れ、大量の羽虫が棲息する木の葉っぱを出来るだけ揺らさないように詰めていく。間違えて2500mの二俣(三俣?)を右に入った。やがて頭上を覆う木がなくなり、白い花崗岩の壁が行手を遮る。ザレに苦戦しつつこれを登りきると、摩利支天と駒ヶ岳山頂へ分岐する登山道の途中に飛び出た。藪漕ぎはなかった。

六万石からの急登がよく見えたがキツそうなので二俣を間違えて良かったかもしれないと思った。
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山頂へ向かう。


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黒戸尾根への分岐。

山頂は一度行っているのでパスして下山開始。

 

黒戸山までは一般登山道。2時間半で黒戸山に到着。いつもならもう下山完了くらいの時間歩いたけどここからが核心なのだ。
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黒戸山から立ちションしながら撮った鳳凰三山

 

さて、下降開始。序盤は踏み跡も割と明瞭でテープも頻繁に巻かれていて分かりやすい。

しかし段々テープの数が減ってきて、踏み跡も途切れたり薄くなったりしてきて、19時半ごろ完全に日没して視界が急激に悪くなると難易度が一気に上がってしまった。

何がムズイって、谷の基部が地形図に表されてないことなんですよね。地形図上では1つの広い尾根になっていても、実際は2つの尾根になっててその間に谷の始まりがあったりして、谷を挟んでどっちの尾根が正解か分からないという。

暗くて尾根がどこへ伸びているかも見えないから、とりあえず2択で進んでみて違ったら戻るみたいなかんじで、できるだけ間違えたくないので地道にゆっくり降りて行った。

そういう2択を3回間違えて、ドロドロのヘロヘロになりながらやっと最後の法面に辿り着いた。最後は法面の懸垂下降なのだ。暗くて下にあるはずの道までロープが届くか分からんが、とりあえず途中の立ち木でピッチが切れそうだから懸垂で降りる。降り始めたら下に道が見えた!ロープも届く!歓声が上がり、みんなスルスルと降りてきてへたり込んで終了。。。ではない。まだこの林道歩きをこなさないと帰れない。もう脚も痛いしクタクタだったが星空が綺麗だったので星座同定(できない)をしながら歩いた。24時帰着。お疲れ様でした。
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最後のヘッデン懸垂下降

 

 

下山後。

松屋で牛丼を食って、24時間銭湯に向かったが2時から5時は清掃で入れないとのこと。24時間とは。仕方なく風呂も入らず激臭いまま家に帰りました。

おしまい。

 

〜総括〜

沢登り自体は水量豊富な沢を高巻き主体で登るクラシカルなもの。近年主流(?)の、大滝をゴリゴリ登攀する先鋭的スタイルの沢登りが好きな人には向いてないかもしれない。

登れない滝には巻道がついており、時折際どい箇所があるものの嫌な草付きとかはなく総じて巻きやすい部類で、程よい緊張感があって楽しめた。ガイド本の通り仙水峠から下山するのなら2級上は適切なグレードと感じた。
しかし水晶沢を詰めて黒戸尾根を下り、さらに桑木尾根の下降までも含めると、体力度やRFの難しさ(特に日没後)からもうハーフランクくらいグレードが上がると思いました。

2泊3日で七丈小屋に泊まったりすれば無理なく行ける気がする。そんなかんじでした。

面河本谷〜中沢 2022/9/24

また更新をサボっていました。

もう行ったとこ全部書こうとすると面倒くさいので、今後は特に良かった沢や記録に残すべき何かがあったときだけブログに書いていこうと思います。

 

 

3人パーティ

遡行グレード 2級上(増水考慮)

晴れ

5:30面河渓駐車場〜6:10入渓点〜11:00御来光の滝〜12:30中沢出合〜14:30石鎚山〜15:00まで休憩〜18:00駐車場〜車故障停滞〜23:00松山市内着

 

初四国遠征、初関西の沢。

友人の友人が沢登りしたいとのことで、お誘いがあり乗っかった。諸般の事情で舞台は四国となった。面河渓が前から気になっていたので提案したら、みんな行ってみたいということで即決定した。

 

23日の夜、愛媛へ飛んだ。台風15号接近の影響で少し遅れて到着。松山空港で拾ってもらい、近くの寂れた喫茶店で飯を食い、面河渓に向けて出発。

 

23時頃面河渓到着。駐車場は真っ暗で何も見えないが、川は轟々と凄い音を立てて流れている。自分たちのほかに誰もいないのでアスファルトの上で星を見ながら寝た。

 

翌朝4時半起床、5時半出発。しばらく渓谷沿いの遊歩道を歩く。相変わらず川は轟々と威圧的に流れている。途中、虎ヶ滝、上熊淵や下熊淵などの観光スポット的なものがあるのだが、台風通過直後ということで、どれも恐ろしい程の水量で爆発したような圧倒的威力で奔流している。これ大丈夫か?入渓できるのか?と一同ソワソワし始める。

 

だんだん崩壊する遊歩道を限界まで歩いたところで入渓。一応入渓はできたが、増水で川原は水没して、緊張する水量である。流されたらヤバそうなかんじのボイル釜がそこかしこにある。滑らないよう慎重に、大岩の間を縫って進む。

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少し歩くとゆりあげ。川幅の広い場所で、渡渉ポイントとなる。胸まで水に浸かって渡渉。

ちょっと北アルプス感がある。

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このとき岩で滑って転び、受け身に失敗して肩を脱臼しかけた。

結構痛くて撤退も考えたが、四国まで来て入渓早々撤退なんてことは精神が未熟な私には難しく、なんとかなりそうなので先へ進むことにした。

 

ゆりあげのあと暫くはスケールデカめの良い渓相が続く。増水のお陰というべきか面河ブルーもばっちりである。
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前半はやや平凡。増水してなかったら退屈といえるかもしれない。しかし渓相はベリーナイス。

 

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長淵。平水なら泳ぎ通せるでしょう。今回は途中から右岸巻き。


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見どころのひとつ、「川幅いっぱいのナメ」。


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12m魚止滝。この釜は深く日差しが水中で反射してとても美しかった。思わず泳いだ。左岸巻き。


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3m釜の深い滝。確かにかなり深い釜である。ゴルジュだが右岸から巻ける。多分頑張れば水線突破もいける。

 

終盤は軽快な連瀑帯となる。面河本谷でいちばん楽しいところ。
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連瀑をこなすとついに姿を表す御来光の滝。
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ここで昼食休憩。

今回沢デビューの友達がもう限界かもしれないと言い始めた。会議の末、この後の分岐で彼は登山道へ、私ともう1人は中沢へ向かうことにした。

 


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御来光の滝の右岸から巻道を辿り、ここでお別れ。この分岐は実は三俣になっていて、中沢方面、御来光滝方面、登山道方面に分かれている。


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本谷へ降り、さらに中沢に入った。

中沢は本谷と打って変わって水量は少なく急峻な沢である。少し行くと20mの滝。上部が垂直で登れないので巻いた。(たしか右岸巻き)

 

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その後の10m(写真の滝)と7m(写ってない)。

10mは難なく登れるが7mが核心。両岸立ち上がり巻くのもちょっと大変なかんじで、水流左の少し被り気味の垂壁を微バランスムーブで登った。Ⅲ+程度だろうか。フォローにはロープを出した。

 

大きな滝が終わると沢はいよいよ急峻な細いスラブ状になっていき、ゴリゴリ高度を稼ぐ。終盤はスリップ注意である。


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やがて水が枯れ、V字の青空目がけて笹藪を詰めていく。まあまあ急で疲れるが景色は最高。


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詰めを終えると破線の登山道に飛び出る。登山道とは思えない鎖も何もない岩場をクライミングして、少し歩くと最高到達点。

中国人が上裸でデカい国旗を振り回していた。


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最高点は天狗岳1982m。


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下山は快適。途中で先に下山した友達に追いついたが彼は膝を故障したらしく苦悶の表情で必死に歩いていた。


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駐車場に帰着。

風呂入って高知でカツオ食ってビール飲もうぜと盛り上がっていたのだが、なんと車のエンジンがかからない。

バッテリー上がってんのか?と非常用のモバイルバッテリーでジャンプスタートも試してみたが直らず。他に誰の車もなく、予備のバッテリーもないため仕方なくJAFを呼ぶが2時間待ち…。

友達2人は高知ベースで行動していたが、私は愛媛経由で来ていたので、翌日のことを考えこの時点でカツオは諦め、ここで解散ということになり1人タクシーで松山に帰った。この時点で22時過ぎ、、、

なおタクシー運転手のおばちゃんに伺った話では、面河渓は平水時は水が流れてるのかも分からないくらい静かな川らしい。こんなにドウドウと流れてるなんてね〜と驚いていた。

 

その後ほどなくしてJAFが到着し対応したと友達より通知あり。やはりバッテリー上がりだった模様。高知組も無事脱出できた。

これにて一件落着。既に23時を回っている。さすがに疲れ果てて風呂も飯も全てどうでもよくなり、コンビニ飯とホテルのシャワーで済ませてしまった。

そして死ぬように眠りにつき長い1日が終わった。


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余談。最終日は夕方まで暇なので松山観光。

とりあえず道後温泉に行ってみた。愛媛県民には申し訳ないがこれには正直ガッカリである。。。まず目に着くのが、改修中で街の雰囲気に全く合っていないサイケデリックな目隠しに全体が覆われていること。パチンコ屋かと思った。ホテルで無料券が貰えたので一応入ろうとしたら4時間待ちと言われてまたドン引き。いや4時間て…。

そして何より近代化された街中にこいつだけ忽然と存在していて、趣も何もあったものではない。日本最古の温泉は、周囲を背の高いビルやホテルに囲まれ、無粋なアスファルトの道路が四方を巡るその街中に、逆に場違いで申し訳ないとでも言うように、ぽっつりと取り残されたかの如く存在していたのだった。

その後は鯛めしを食いに港町に向かったが鯛めし屋が休み、、、仕方ないので市内に戻って食った。それからしばらくフラフラしていたのだが、人混みに疲れたしもう飽きてしまった。

本当はレンタカーでもっとあちこち行きたかったがそんなに時間は無いし、床屋で髪を切って、空港で本を読んで過ごした。

おわり。

恋ノ俣川〜オホコ沢 2022/9/17-18

4人パーティ

遡行グレード 2級

 

9/17 晴れ

8:00入渓〜9:50美滝2段10m〜15:10オホコ沢出合〜16:00 1450m付近テンバ

9/18 晴れのち雨

6:30テンバ発〜7:00オホコ沢〜9:00登山道〜11:30鷹の巣登山口

 

楽しみにしていた9月の三連休は、台風ラッシュのサイクルが見事に週末と噛み合ってしまい微妙な天気予報に。越後、奥只見のあたりは比較的行けそうだったので前から行きたかった恋ノ俣川〜平ヶ岳のルートを歩いてみることにした。が…3日目が荒れそうなので結局オホコ沢からエスケープ?することになったのだった。

 

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恋ノ俣橋から入渓


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ミニゴルジュ


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2段10m美滝


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快適なナメ


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この週末、8パーティくらいが恋ノ俣に入渓しており、想像以上に人が多くて辟易していたが、その中に岩遊パーティもいた。豊野会長と記念撮影していただいた。有難うございました。


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青空がいいかんじの滝


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プチゴルジュ


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オホコ沢出合

ここまでで良物件はチラホラとあったが、時間が早いのでスルーしてきた。この先の1450mのあたりでいい感じの砂浜付き高台があったのでそこに泊まった。

 

2日目。台風接近中につき、このまま平ヶ岳まで詰めるか、オホコ沢から下山するかの選択の日。協議の結果、オホコ沢を詰めて下山となった。無念だが仕方なし。

オホコ沢は何も難しくない。登れる滝がいくつか出てきて、最後に踏み跡を辿って藪漕ぎもキツい急登もなくあっさりと登山道に出て終わる。
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下山は台倉山からでも長いが、樹林帯が少なく景色を見ながら歩けるのでそれほどうんざりしなかった。いい下山です。

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下山中に玄人っぽいおじさん2人と会った。話すと2人は北海道からの遠征で、1泊2日で恋ノ俣〜平ヶ岳を行ってきたのだという。山頂どうでしたかと聞いたら、爆風だし寒いし何も見えなかったと言っていたので、まあ今回は行かなくてよかったかなという気になった。

そしておじさん達に恋ノ俣橋まで輸送してくれと頼まれたので請け負ったのだが、下山していざ車に乗り込もうとしたらザックから尻に敷く用のビニールシートが出てきて、橋に着いたらお礼の北海道土産まで渡された。この段取りの良さは確信犯に違いない。いや海外遠征の話とか色々聞けて楽しかったから全然いいんですけどね(笑)。俺も次来たらこの作戦でいこう。

 

そんなかんじでした。平ヶ岳のピークを取れなかったのは残念だけど、今年ようやく沢泊ができたからよしとしよう。恋ノ俣川は難しいことが一切ないです。秋に釣りと紅葉目当てで来たらのんびりできて楽しいかもしれないが絶対混んでるだろうな。やめとこう。

平ヶ岳は行ってみたいのだが登山道から登る気にはならないし、恋ノ俣川をまた歩くのも楽しみ半減というかんじなので、次は中ノ俣川からかな。

おわり

 

猛省の白毛門沢 2022/8/16

ソロ

遡行グレード 2級

曇り時々晴れ

9:00入渓〜9:20白毛門沢出合〜12:20白毛門山頂〜13:30下山

 

今更白毛門沢の記録なんて書くことがないですが、状況報告くらいはしておきましょうか。

 

なんか下流部は随分荒れてた。流木ギッシリというかんじでしたね。

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大滝は左の角から取り付き、自然な流れで枝沢に入り、上の方で適当に藪をトラバースして本流に戻り、40mナメ滝も合わせて巻いた。
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以下、反省パート

超個人的な猛省なので興味ない方はブラウザバックでどうぞ。

 

 

 

コロナになったんですよ。ヌク沢の翌週に。おかげで7月末の泊まり沢には行けないし、8月入ってからも大人の事情的なあれこれで沢どころじゃなかった。おまけに台風来るし。

そんで16日は晴れそうだし空いてたからやっと沢に行ける!と思ったんですよ。それなのに俺ときたらクソみたいな妥協をして3回目の白毛門とかいう全然盛り上がらないことをやってしまったんですよ…。

雪渓ありそうだけど西黒沢入ってみればよかったじゃないか。雨降りそうだけど万太郎の支流、気になっていたんじゃないのか?何故白毛門(3回目)なんだ???行きたかったのか?ソロだからビビって?ヤバそうなら無理せず引き返すという心構えで行けば少しはやれたはずだろ??

いやもう完全に行く沢を間違えたよ、、、行ったことない沢にすれば良かった。

 

日帰りの沢というものに関して最近思うとこがあるんだよ。

往復5時間と高速7千円かけて行って帰る。

その帰りの車でさあ、セコセコ渋滞回避しながら思うわけですよ。

俺、何やってるんだろう…って。

沢登ってるより運転してる時間の方がなげーじゃん…5時間と7000円費やして沢登れたのたったの3時間?え?マジ??って。

 

いや昔はこれでもよかったんだよ。時間を持て余す学生の頃なんて沢に行ければどこでもよかったし、なんなら行ったのにめんどくさくなって車で友達とポケモンやって帰るなんて贅沢なこともしたよ。

 

でも今は限られた休みを最大限活用してやりたいことをやらなくちゃならない。貴重な晴れの休日に3回目の白毛門なんてやってる場合じゃないんだよ。翌日仕事だから泊まりは無理にしても、気になってる沢のどれかには行くべきだった。

 

往復5時間という時間と7000円という大金を費やして、ちょっとした沢に3時間かそこら登って終わり。なんだこれは?俺がやりたいのはそんなことじゃない。時間に追われずに山深くに入り浸り、夜は焚火して酒を飲み、翌日ゆっくり下山してその地の温泉まで堪能し、飯を食って帰る。そういうことなんだよ。こんな慌ただしいだけで内容スッカスカなことをやって満足か?行きたい沢だったらまだ良かったが…。

日帰りの沢の場合、前日夜入りしたとしても帰りの時間を考えると沢にいられるのは長くても7〜8時間。アプローチと下山とかも含めたら全行程で12時間くらいがせいぜいだろう。日の出から日没までフルに行動してもいちばん日の長い時期で15時間程度。でもそんな沢には泊まりで行った方が楽しいし満足度も高い。そういう沢にはそれなりの事情がないとあえて日帰りで行こうとは思わない。疲れるし、勿体ないから。経験上、そういうことをすると絶対に「泊まりで来たらもっと楽しかっただろうな」と思ってしまうものだ。一回一回が貴重な山行。折角行くんだから、できるだけ満足いく形でやりたいわけですよ。

だがしかし悲しい哉、毎回泊まりは無理。だから日帰りの沢に行こうとしたら、上記の理由で必然的に3〜4時間、下山とか含めて5〜6時間みたいな沢になってしまう。そういうジレンマがある。

友達と行ければ、多少妥協して本意ではない沢に行ったとしてもそれは楽しくていい思い出になるし、1人の時とは別の経験も得られる。全然問題ないのだ。そもそも最近は友達と沢に行けること自体が貴重になってるし。ロンドンに行っちまったり、福岡に嫁いだり、パパになったり…みんな大人になっていくんだね(遠い目)

 

でもソロのときはダメですね。ソロで行くときこそしっかり決めないといけない。身の丈に合ったレベルで、行きたいものをちゃんと選ばなきゃダメなんだ。

 

というわけで様々な意味で今回の白毛門は最低です。トレーニングできたからまあいっかと割り切るしかない。

 

何が言いたいのかわからねえと思うが、俺も何を言いたかったのかよく分からん。

まあ、あれだ、沢泊してえなってことですね。

 

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何気に偵察した一ノ倉方面