小金沢本谷 2022/6/26
こういうのでいいんだよ、いい沢だった。
3人パーティ
遡行グレード 2級〜2級上
曇り時々晴れ
7:30小金沢公園〜8:00入渓〜8:10鷄淵の滝〜10:10お茶の水の滝〜11:25不動滝〜13:40大菩薩沢出合〜14:00林道〜15:45小金沢公園
まだ6月だってのにこの週はメチャクチャ暑くて、この日も35℃超えるみたいな予報だった。まあ蓋を開ければ薄曇りで別に猛暑でもなくガタガタ震えながら遡行したんですけどね…でも楽しかったから良し。
前夜、小金沢公園に到着し、軽く前夜祭して寝た。変な右翼系の車で来てた釣り師が夜中3時頃から酒盛り始めてクソうるさかった。
小金沢林道を30分ほど歩いて入渓。待避所9と10の間あたりから谷底に降りられる。
川ですね。ショボい沢続きだったのでテンション上がります。
遡行開始10分で鶏淵の滝。左から容易に上がれる。
渓相いいね。
増水の威力を物語る。
川の規模も大きく、水も綺麗で非常に良い。
ゴルジュが繰り返し現れる。
へつったり泳いだりして正面突破できるのが楽しい。
大樺沢出合の滝
お茶の水の滝。これは登れないので左岸巻き。
大釜4m滝
登攀的な核心。左の壁を少しバランシーなかんじで登る。ややハングしておりムーブが必要なので、Ⅲ+は妥当かな。
ちなみにもっと左から簡単に巻ける。
不動滝。これも登れないので高巻くのだが、林道に一旦出されてしまう。これがメチャクチャ興醒めですね。左岸の岸壁が大変そうだけど可能性ありそうなかんじなので、何が何でも連続性を失いたくない人は開拓してください。
林道に出ると東電の怪しい施設が…
いや別に怪しくないんですけどね。
不動滝の巻きでもう帰るかみたいな雰囲気になるが、折角来たし当初の目標地点まで行こうとモチベを再燃させる。
実際、この先大菩薩沢と出合うまでが特に面白い区間なのでここで帰ったら勿体ない。
またゴルジュ!
溺れそうになる釜。2mくらいの滝だが釜が深く抉れており、落ちると縦の反転流に巻かれる。パニックにならなければすぐ脱出できるが、壁もヌルヌルで水勢も強く高確率で落ちるので、一応ロープあったほうがいいかも。
最後の泳ぎ
大菩薩沢とマミエ沢の出合に到達。
右岸の踏み跡(見つけにくい)を辿って林道に戻った。
【良いところ】
水量豊富、自然林豊富で渓相が美しい。
正面突破可能なゴルジュや泳げる釜が繰り返し現れて楽しい。
【いまひとつなところ】
不動滝の巻きで林道に出てしまうこと。
そしてなにより残念だったのは廃棄物と不要な残置物がやたら多いこと。
東電の工事廃材か何かだと思うがワイヤーやら鉄板やらタイヤやらがあちこちに落ちてて美しい渓相を台無しにしている。
それと釣り師の入渓が多いのだと思うけど、あんなにトラロープいるか?時々1本や2本垂れてる程度なら気にしないですよ。けどあんなにあったら流石に目障りです。どうやって使うのか謎なロープもあったし、ゴルジュの壁に何本もロープがぶら下がっているのは非常に見苦しかった。そこまでしないと通れない沢じゃないし、もう少し自力で歩けるくらいの技量はせめて身につけて行ったらどうなんですかね。全ての釣り師がそうじゃないことは分かっていますよ?自分でロープを携えて、軽やかな身のこなしで颯爽と釣り上がっていく釣り師を何度も見たことがあります。しかしバイクやキャンプや外岩と同じで、一部のマナーがクソな人のせいで各方面から敵視され、最悪そのコンテンツを潰すことになります。トラロープはまだ大した問題じゃないけど、ゴミ放置(釣り糸、ブルーシート、空き缶など)や源流でのミニバス放流なんかは論外のクソです。釣りに限らず、自分が楽しむためならモラルなんて知ったこっちゃねえみたいな考えは滅びてください。そういう自己中心的な愚かな行いのせいで、この日本の"遊び"は窮屈でつまらんものになっていくわけですよ。
はい、少し話が飛躍しましたが、要するにトラロープを1本も張るなと言ってるんじゃないんですよ。あんなにいらないよねって話です。
色々言ったけど小金沢本谷は総じて秀逸な渓です。大菩薩沢に繋げて大菩薩嶺まで詰めればさらに充実すること間違いなし。アプローチもいいし、おすすめです。